全20編の論文として MAPS プロジェクトの結果がリリースされました!

アルマ望遠鏡の観測サイクル6で実行された大型観測計画 Molecules with ALMA at Planet-forming Scales (MAPS) の結果が日本時間本日22時に公式にリリースされました!このプロジェクトでは、5つの原始惑星系円盤について40本以上の分子輝線を高解像度で観測することで、惑星形成領域における化学を詳細に解き明かすことに成功しました。

結果は全20編の論文にまとめられ、本日の arXiv (astro-ph) の新着論文として投稿されています。

私はこのプロジェクトにおいて、2本の論文(MAPS X, MAPS XIII)の第2著者・第3著者として、N2D+分子の輝線のデータ解析を担当し、原始惑星系円盤内での重水素濃縮およびイオン化率の分布を明らかにしました。また、電波干渉計データのイメージングに特化したイメージング・チームにも参加し、その他の論文の共著者として貢献しました。

なお、本プロジェクトの総括、ターゲット天体の情報、全出版情報、図、関わったメンバー、用いられた全データおよびそれを生成するスクリプト等は、MAPSウェブサイトにて誰でもアクセス可能です。

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